失踪と云えば思い出す話がある。
昔なんとなく自分で考えた物語だ。
主人公のボクが、アルバイト先のジャズ喫茶に行くと、店は開いておらず常連客が閉ざされたシャッターの前に不安そうに立っているばかり。
店の主人は測ったように生真面目な人物で予告のない休業は初めてのことだった。
店主には連絡がつかず、翌日になっても店のシャッターは下りたままだ。
ビルの管理人に頼んで店内に入ると、店主からの手紙が…
突然の閉店を告げる内容と店の処分の依頼。
レジには閉店のための諸費用がボクへの給与とあわせて用意してある。
管理人に主人の自宅住所を聞き出して向かったが、その部屋はすでに空き部屋となっていた。
店の中には主人の集めた数千枚のレコードとオーディオシステム、そして店のシンボルであった大型の海洋動物の骨格標本が泳ぐように吊り下げられたままだ。
その骨格標本はビンの中に組み立てられた船の模型さながらに決して持ち出せない状態にある。
誰もがその動物の名を訪ねたが、主人は笑ってはぐらかすばかりで・・・
といった話
店を始める前に考えた内容だけれど、これって予知妄想? ^^
おれにも失踪願望あるのかなぁ・・・
でもウチの店が閉まっててもただの寝坊ですから〜