図書館で「またたびトラベル」という本を借りて来た。
子供たちにもわかりそうなので、寝る前の絵本の時間に読んでやることにした。
路地の奥の古びたアパートの一階にある旅行会社「またたびトラベル」・・・そこで働いているのは、アーモンドのような目をした若者で、訪れた人はふしぎな旅行へと誘われる。
(ご想像のとおり、猫の関係するお話です。)
一日に一話ずつ読んで、最後の夜のこと。
布団に入って読み始めたら、キタロー(うちの猫)もやってきた。
読んでるボクの横の戸袋のところをごそごそやっている。
電気のコードでも噛んだらいけないので見ると、なにかをカーペットのめくれたところから引っ張り出してきた。
木の棒だ。両端がかじられてギザギザになっている。
あ・・・ またたびである。
ひと月くらい前に猫用のおみやげで買ってきたものらしい。
数日間は気に入って遊んでいたが、そのうちどこにやったのか見なくなって、それきり忘れていた。
それが「またたびトラベル」の最後の回に出てくるとは・・・
ウ~ン、やっぱり猫は不思議だ。