First Six

e0023068_17192012.jpg


いただきもののスプリングカメラ First Six ファーストシックスを整備。

おそらくこのカメラの生まれたのは昭和10年頃だろう。
齢70才にはなられるご老体だ。
貼り革もパリパリ、あちこち剥がれて、錆も浮いている。
シャッターが動くのがふしぎなくらい。それもそうとう粘っている。
レンズは汚れを落としていくと意外とキズも無く、くもりもひどくない。けっこう写るかも知れないぞと思って、かんたんな整備をしてみた。
シャッターの隙間に紙を突っ込んでみたり、鉛筆の粉をふりかけたり、そうやってたらそこそこ試写くらい出来そうな動きになってきた。

蛇腹はやはりそうとう痛んでいた。
裏から覗き込んで光源に向けると、本来真っ暗であるべき空間に点々と星が瞬いている。あらら…
折り目の角のところがあちこちやられている。まぁ当然のことだ。
黒いボンドを塗り込んでよく乾かした。

レンズを外して清掃したら、ピントの調整が必要になった。
6×6用のすりガラスがないので、うすいプラスチックの半透明フィルムを貼ってみたが、どうもピントの山が掴めない。
しかたない、試写でピントのチェックもしよう。
ピントダメダメかも・・・ ただでさえ75mmで目測はきつい。
しかし、Feet 表示っていつまでたっても慣れないな。そもそもなんでFeet 表示なんだ?輸出用だったのか?

各関節部に注油したら、ボタンひとつでジャキン!と蛇腹が出るようになった。
最新のコンデジの起動にも匹敵するのではないか? 笑
ポップアップ式のファインダーもいかしてる。

錆を紙ヤスリで落としたら、そこそこ見られる姿になった。うむうむ。
革ケースに収まるとけっこうイケてるぞ。
こういうの見るといつも益田 喜頓 翁を思い出すなぁ。
爺さんもうひと仕事してもらうぜ〜!


ポップアップ式ファインダー 
e0023068_1720147.jpg

ポンッ!
e0023068_17201582.jpg


巻き上げの方法が一風変わっている。
窓があるからふつうに赤窓式かと思ったら、窓の位置が6×6(中央)ではなく端に寄っている。
なんでだろう?この頃は6×6のコマ表示はまだなかったのか?
ともあれ、1コマ目を合わせたあとは、巻き上げノブにある数字を頼りに1→1回転→2→1回転→3…と巻いていく機構になっている。これが、だんだん枚数を重ねるごとにフィルムが巻き太っていくのに合わせて、巻き取り量が漸減していくような工夫になっていておもしろい。
でも、こんなんでホントにうまくいくのか。ネット上にもコマ間が重なったというレポートがあった。フィルムの厚さなんかが少しでも変わっていたら、だいぶズレてしまうことだろう。フィルム1本犠牲にしてでも先に検証しておくべきだったかな。

e0023068_17203581.jpg



First Six ファーストシックス (栗林写真機製作所)
レンズ Toko 1:3.5 f=7.5cm (Tokyou Kogaku )
シャッター (SEIKOSYA)


ただいまモノクロ試写中。
[PR]
by sakura-blend | 2010-04-05 21:01 | レストア
<< リコーフレックス VI vol.1 錯聴とストマイと >>