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コンステレーション

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妻が最近読書家になって、図書館からいろいろと借りて来ては読んでいる。
伊坂幸太郎がおきにいりのひとりで、次々と読みあさっている様子。
『重力ピエロ』を僕も読んでみた。
なかなかおもしろかった。
でも、ほかのも読みたい!ってほどではないかなぁ… と思った。

2日前、伊坂作品、一冊買って来たのもあったようで、部屋に置いてあったので読み始めたのが『SOSの猿』

この『SOSの猿』がマンガ作品とのコラボ(競作)と聞いて興味がわいた。
その漫画家が五十嵐大介だったからだ。

五十嵐大介はこのBLOGのライフログに紹介している漫画家だ。
印象的な絵と物語、描かれている虫とかがぼくのツボ。
10年以上前に買った『はなしっぱなし①』一冊しか持っていないけど。
わりとマイナーな作家だし、この頃マンガをあまり読まなくなって、最近どうしてるのかも知らなかった。

その五十嵐大介が伊坂幸太郎とコラボ作品を書くというので、ヘェ!と思ったのだ。
五十嵐作品の方は『SARU』、今月発売らしい。
買ってみようかな。

で、『SOSの猿』を読んでみたら、これもなかなかおもしろかった。

登場するのは、引きこもりの青年と証券会社の発注ミス事件の原因を探る男・・・
そこにエクソシスト(悪魔祓い)と孫悟空が絡むという、ちょっと変な話。 説明むつかしい。

小説中に「コンステレーション」という言葉が出てくる。
ここでまたハッとした。
コンステレーションとは「星座」のことで、またユング心理学で使われる言葉でもあるらしい。
なにか一見関連のないように見えるものが線で結ばれた時に意味合いを帯びてくる(星座のように)ことを指しているそうだ。

それって、ついこないだこのBLOGで書いた「Big Fish」のことじゃないか。

それともうひとつ・・・
夜中にだらだらと起きていて、どうでもいいような話を思いついた。
酔った勢いだったのかそれも憶えていないがメモ代わりにSNSの日記欄に書き留め、非公開にしておいた。

そのタイトルがまさに『サル』だった。


以下 コピペ

『サル』

わたしが屋敷の奥でサルを飼っていることをとうとう友人に知られてしまった。
友人はサルを檻から出して自由にしてやるべきだという。
彼は知らないのだ。
アイツがどんなに恐ろしいのか。
わたしがどんな苦労をしてヤツを捕まえ、檻に閉じ込めたのか。

わたしは友人を銃で撃った。
彼はあっさりと死んだ。
わたしは彼の死体をサルの檻にいれた。
サルはがつがつと彼の死体をむさぼり、喰い尽くした。
わたしは素知らぬ振りで暮らしを続けた。
しかし、わたしはわかっているのだ。
サルの顔がだんだん友人そっくりになって来ているのを・・・



ふっとおもいつく妄想まじりの自分用の「おはなし」で、気が向くとこうして書き留めておいたり。
たまにこういうのが出てくる。
創作というより白昼夢といったほうがきっと近いだろう。
なににする予定もないけど、自分にとってはきっと大切なおはなしなんじゃないだろうか。

しかし、読み直してみると、どこかしら『SOSの猿』と内容的に通じるところもあるような気もする。


さて、ここに書き並べたこのよくわからんコンステレーションは、ぼくのもやもやした頭の中に何を描くのだろう?
by sakura-blend | 2010-02-10 01:45 | OLYMPUS PEN F
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