ひさしぶりのカメラネタ・・・まとめて。
お客さまからいろいろとまたクラシックなカメラをいただいてしまったのです。 猫屋敷に猫が集まるように、ここならかわいがってもらえそうだということなのでしょうか。 ありがたいことです。 オリンパスOM-707 1986年の製品。歴史の徒花となり、ほとんど知られることもなく消えた、オリンパスOMマウントの最初で最後のAF一眼です 。 OM-707、噂では知っていたけれど、見るのも触るのも初めてでした。 ネット上の評判通り、マニュアル操作をあえて排した機構が正直どうにも使いづらさを感じてしまいます。 しかしながら、撮影結果は予想以上によく、コクのある写りには好感が持てました。 グリップ部からにょきっと出て来る内蔵ストロボも忍者の武器みたいでかわいい。 ^^ なんでもAF技術に関する特許争いに負けて、オリンパスのAF一眼開発の道は潰えたのだとか。 http://bit.ly/pPvZjs ・・・もしかしてこのあたりのつまずきが後々まで響いたのかも? マミヤ M645 1000S このタイプのカメラ(この形の中判一眼)、初めての体験でした。 最初は各部の機構を理解するのが大変で、操作もぎくしゃく・・・1本撮り終えるのにずいぶん時間がかかってしまいました。 しかし、中判で覗いて横位置と言うのは悪くないですね。 645判になっていることで、カメラのサイズは6×6判と比べてずいぶんコンパクトになっているのですね。 それでもかなり大きいけど。 レンズ(C SEKOR80mmF2.8)の 写りはあっさりめですが、さすが中判、確かな描写です。 上がってきたフィルムのコマ間がいやに広く空いていて、15枚しか写ってない?645は通常16枚撮れる筈・・・故障か? 調べてみると、どうもそういうふうに作ってるのだと。 欲を云えばウエストレベルファインダーでも使ってみたいなァ… どこかにウエストレベルファインダー落ちてないかなァ?段ボールで作ればいいか? 笑 オリンパス35UC 当時のオリンパスの最上位機種だったオリンパス35SPと機能は同じで、デザイン違いのバージョンなのだとか。(輸出用?) 5群7枚という贅沢なレンズ構成は、WEB上で作例を見る限り、すばらしい写りを期待させてくれます。特筆しておきたいのはファインダーを覗いた感じがとてもよいというところです。ブルーがかったクリアな視野で、ピント合わせもしやすく、写欲をそそられます。スポット測光なんて洒落た機能まで付いています。 よき時代を感じさせてくれる一台ですね。 やはりこの頃の金属製コンパクトカメラでマニュアル操作のできるものが好きです。電池なしでも動いてくれればさらに文句なし。(電池がないと動かないってどうもいやなんです。いっそフルオートのプラカメならOKなんですが・・・ その点この35UCは文句ありません。 ^^) PENシリーズ、OMシリーズ、数々の名機を世に送り出したオリンパス・・・この35UCもマイナーながら名機と呼んで差し支えないでしょう。 オリンパス名義のカメラがこれからも健在であって欲しいですね。 コニカオートS 無骨という言葉がよく似合うこの頃のコニカ製のカメラたち。 人気のあった II型 III型〜S2などは名機と呼ぶにふさわしいと思うのですが、このあたりから弁当箱化がすすんでクラカメ好きからもあまり人気を得られなくなってしまっていますね。 レンズはどれも文句なくよいので、不遇なカメラたちという印象があります。 このオートSには47mmF1.9の明るいレンズが付いており、「世界で初めて、CdSによるEEを実現した…」のだそうです。当時にしてみれば画期的な機種だったのでしょうね。最期にはオートS1.6などというF1.6の超明るいレンズを装備した機種が現れました。しかし、時代の移り変わりでこの手の重量級コンパクトカメラは消えて行くのです。スペック競争はこの頃からあったのですね。 豆知識として、レンズフードが内蔵されています。こういうことっていいナ〜と思うのです。 コニカ・エレクトロン 当時大ヒットしていたヤシカ・エレクトロ35に対抗した機種のひとつだろうか? 電子化が推し進められて、絞り優先オートに特化している。 僕としてはマニュアルなしはちょっと趣味じゃないんだけれど…。 幸い機能は生きていたようで、LR44電池を無理くり詰めてみたら、絞り/明るさに応じてシャッターが変化することが確認できました。 せっかく元気に動き出したのだし〜と、モルトも交換したので、すぐにも試写は可能になりました。 近くフィルムを通してあげなくては・・・ KODAK retina IIIc 縁あってお客さまのところからやってきたレチナ3c。うちにすでにあるレチナ2cの兄貴分に当たります。レンズがxenon 50mm F2.0で、(2cは50mm F2.8 ) セレン式の露出計が付いています。(露出計は現在不動)シャッター羽根が固着していましたが、簡単な清掃で動くようになりました。 レチナは、ライカにも劣らぬドイツ魂の入った名機です。 なんといってもコンパクトに折り畳めるスプリングカメラであり、またそうでありながら蛇腹をカバーに隠して見せないダンディズムにも痺れてしまいます。カバー部の曲面に貼られた皮革が60年近い時を経ても美しく輝いている…スゴイですね。さすがマイスターの国。 レチナは、操作にいろいろと約束事があり、はじめて触った時にはちょっと緊張しました。 LVのロックの煩雑さやピント合わせのやりにくさ、ふつうなら苦情を述べたくなるような機構が多いのですが、ふしぎと使うのが嫌にはなりません。 逆に、慣れて来ると、お茶のお手前みたいな作法のおもしろさを感じます。 ふつうの人には扱えないョ〜♪…みたいな気持ちも働いて、ちょっと驕った気分にもなれるのかも知れませんネ。 2cよりもすこしやわらかいといわれるクセノンレンズの描写が楽しみです。 KODAKにあやかってTri-Xを詰め、ただいま試写中。
by sakura-blend
| 2011-11-28 02:52
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